reCare道玄坂鍼灸院:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-14-9 ソシアル道玄坂501
渋谷マークシティから徒歩30秒 駐車場:無
解説
解答:3
解説
3.誤り
房室結節も自動能(自己で興奮を発生する能力)をもっています。
ただし、洞房結節よりも自動能が弱く、通常は洞房結節に従属しています。
4.誤り
プルキンエ線維は心室筋に分布しており、心室の収縮を起こします。
心房の収縮は洞房結節の刺激によって行われます。
解答:2
消化管からの吸収について正しいのはどれか。
解説
モノグリセリドと脂肪酸になります。
これらは 小腸の絨毛上皮細胞 で吸収され、再び中性脂肪に合成され、
キロミクロンとしてリンパ管へ送られます。
3.誤り
アミノ酸(タンパク質の最終分解産物)は小腸で吸収されます。
結腸では吸収されません。
4.誤り
水分の吸収の多く(約90%以上)は小腸で行われ、
残りの一部が大腸で吸収されます。
直腸ではほとんど吸収されません。
解答:2
解説
| 内分泌器官 | 主な分泌ホルモン | 主な作用 |
|---|---|---|
| 甲状腺 | サイロキシン(T₄)・トリヨードチロニン(T₃) | 代謝促進、成長・発達の促進 |
| 膵臓(ランゲルハンス島) | インスリン・グルカゴン | 血糖値の調節 |
| 副腎髄質 | アドレナリン・ノルアドレナリン | 交感神経様作用(心拍数上昇、血圧上昇) |
| 卵巣 | エストロゲン・プロゲステロン | 女性の性周期・妊娠維持に関与 |
| 選択肢 | 内容 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1. 甲状腺 − サイロキシン | 正解 | 代謝促進ホルモン。ヨウ素を含み、体温や代謝を維持する。 | |
| 2. 膵臓 − アドレナリン | 誤り | アドレナリンは副腎髄質から分泌される。 | |
| 3. 副腎髄質 − エストロゲン | 誤り | エストロゲンは卵巣由来。副腎髄質はアドレナリンを分泌。 | |
| 4. 卵巣 − インスリン | 誤り | インスリンは膵臓のβ細胞から分泌される。 |
まとめ甲状腺 → サイロキシン
膵臓 → インスリン・グルカゴン
副腎髄質 → アドレナリン・ノルアドレナリン
卵巣 → エストロゲン・プロゲステロン
解答:1
解説
| 選択肢 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| 1. コレステロールはコルチゾールの前駆物質である。 | 正解 | コレステロールはステロイドホルモン(コルチゾール・アルドステロン・性ホルモンなど)の材料となる。副腎皮質ホルモンの合成に必須。 |
| 2. リン脂質はヘモグロビンの構成成分である。 | 誤り | ヘモグロビンはタンパク質とヘム(鉄)で構成される。リン脂質は細胞膜の構成成分。 |
| 3. 中性脂肪は1分子のグリセロールと2分子の脂肪酸からなる。 | 誤り | 正しくは1分子のグリセロール+3分子の脂肪酸。これが「トリグリセリド」。 |
| 4. 脂肪酸の多くは水溶性物質である。 | 誤り | 脂肪酸は**疎水性(脂溶性)**であり、水には溶けにくい。 |
| 正しい関係 | 補足 |
|---|---|
| コレステロール → ステロイドホルモン(コルチゾールなど)の材料 | 副腎皮質や性腺で利用される |
| リン脂質 → 細胞膜の構成要素 | 両親媒性(親水+疎水) |
| 中性脂肪 → エネルギー貯蔵形態 | グリセロール+3脂肪酸 |
| 脂肪酸 → 脂溶性物質 | β酸化でエネルギー産生 |
解答:1
解説
| 選択肢 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| 1. 腎血流量の低下 | 誤り | 腎血流が減ると、糸球体への血液供給も減少し、糸球体血圧も下がる → GFRは低下。 |
| 2. 血中アルブミン濃度の上昇 | 誤り | アルブミンが増えると血漿膠質浸透圧が上昇し、水がろ過されにくくなる → GFRは低下。 |
| 3. 糸球体血圧の上昇 | 正解 | 糸球体での濾過圧が上昇し、より多くの血漿がボウマン嚢へ → GFRは増加。 |
| 4. 尿管内圧の上昇 | 誤り | 尿管結石などで尿路圧が上がるとボウマン嚢内圧も上昇し、GFRは低下。 |
糸球体ろ過量(GFR:Glomerular Filtration Rate)は、腎臓の糸球体で1分間にろ過される血漿量を示します。
GFR は主に次の3つの因子で決まります。
GFR∝(糸球体毛細血管圧−ボウマン嚢内圧−血漿膠質浸透圧)GFR \propto (糸球体毛細血管圧 - ボウマン嚢内圧 - 血漿膠質浸透圧)
つまり、糸球体毛細血管圧(糸球体血圧)↑ → GFR↑
ボウマン嚢内圧(尿管圧など)↑ → GFR↓
血漿膠質浸透圧(アルブミン↑)↑ → GFR↓
まとめ
| 増減要因 | GFRへの影響 |
|---|---|
| 糸球体血圧 ↑ | ⬆ 増加 |
| 腎血流量 ↓ | ⬇ 低下 |
| 血中アルブミン ↑ | ⬇ 低下 |
| 尿管圧 ↑ | ⬇ 低下 |
解答:3
解説
膝蓋腱反射(patellar tendon reflex) は、
大腿四頭筋(主に大腿直筋)の腱を叩くことで起こる 単シナプス性の伸張反射 です。
受容器(筋紡錘) が膝蓋腱の伸張を感知
感覚ニューロン(Ⅰa群線維)が脊髄のL2〜L4へ信号を送る
運動ニューロンが同じレベルで興奮
大腿四頭筋が収縮 → 下腿が伸展(膝がピンと伸びる)
| 選択肢 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| 1. 受容器は腱受容器である。 | 誤り | 受容器は筋紡錘(筋受容器)であり、腱受容器(ゴルジ腱器官)は過伸展抑制に関与する別の反射。 |
| 2. 求心路はⅡ群線維である。 | 誤り | 膝蓋腱反射の求心路はⅠa群線維(筋紡錘由来)。Ⅱ群線維は緩やかな伸張などに反応。 |
| 3. 脊髄反射である。 | 正解 | 反射弓が脊髄レベル(L2〜L4)で完結しており、脳を介さない。 |
| 4. 多シナプス反射である。 | 誤り | 膝蓋腱反射は単シナプス反射(感覚ニューロンと運動ニューロンが1つのシナプスで接続)。 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 反射の種類 | 単シナプス性伸張反射 |
| 受容器 | 筋紡錘 |
| 求心路 | Ⅰa群線維 |
| 中枢 | 脊髄L2〜L4 |
| 遠心路 | α運動ニューロン |
| 反応筋 | 大腿四頭筋 |
解答:3
解説
| 選択肢 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| 1. アルブミン | 誤り | 血漿タンパク。浸透圧維持・物質運搬を担う。筋収縮とは無関係。 |
| 2. ペプシン | 誤り | 胃液中の消化酵素(タンパク質分解)。筋収縮とは無関係。 |
| 3. アクチン | 正解 | 筋収縮に直接関与する主要タンパク質。 |
| 4. グロブリン | 誤り | 血漿タンパクの一種。免疫や物質運搬に関与。 |
まとめ
アクチン(actin) は、筋原線維を構成する主要なタンパク質のひとつで、
筋収縮に直接関与する「収縮タンパク質」 です。
| 種類 | タンパク質名 | 主な働き |
|---|---|---|
| 収縮タンパク質 | アクチン、ミオシン | 筋収縮の中心となる。ミオシンがアクチンを引き寄せて収縮。 |
| 調節タンパク質 | トロポニン、トロポミオシン | Ca²⁺濃度の変化でアクチン-ミオシンの結合を制御。 |
| 構造タンパク質 | チチン、デスミンなど | 筋原線維の位置や弾性を保つ。 |
細いフィラメント(thin filament)を構成。
ミオシン(太いフィラメント)と滑り合うことで筋収縮を起こす。
カルシウムイオンが増えると、トロポニン複合体の働きで、ミオシン頭部がアクチンと結合 → ATP分解で滑走運動。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な収縮タンパク | アクチン・ミオシン |
| アクチンの位置 | 細いフィラメント(Z線に付着) |
| 収縮の原理 | アクチンとミオシンの滑走運動 |
| 制御因子 | Ca²⁺とトロポニン複合体 |
解答:3
解説
| 選択肢 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| 1. 単球は抗体を産生する。 | ❌ | 抗体を産生するのは 形質細胞(Bリンパ球の分化形)。単球は食作用や抗原提示を行う。 |
| 2. 好酸球はリンパ球に抗原を提示する。 | ❌ | 抗原提示を行うのは 樹状細胞・マクロファージ・B細胞。好酸球は寄生虫防御やアレルギー反応に関与。 |
| 3. 好塩基球は形質細胞に分化する。 | ❌ | 好塩基球はアレルギー反応(ヒスタミン放出)に関与。形質細胞に分化するのはB細胞。 |
| 4. 好中球は食作用をもつ。 | ✅ | 自然免疫の中心。細菌などを取り込み分解する。 |
まとめ
| 細胞 | 主な働き |
|---|---|
| 好中球 | 食作用(細菌処理) |
| 好酸球 | 寄生虫防御・アレルギー抑制 |
| 好塩基球 | ヒスタミン放出・アレルギー反応 |
| 単球/マクロファージ | 食作用・抗原提示 |
| Bリンパ球 | 抗体産生(形質細胞に分化) |
| Tリンパ球 | 細胞性免疫・免疫応答調整 |
解答:4
解説
| 選択肢 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| 1. 副腎皮質ホルモンの血中濃度は早朝が最も高い。 | 正解 | 起床前後に分泌が増え、活動準備を整える。 |
| 2. メラトニンの血中濃度は正午が最も高い。 | 誤り | 夜間(特に午前2〜3時ごろ)が最も高い。明るい光で分泌が抑制される。 |
| 3. 血糖値は夕食前が最も高い。 | 誤り | 空腹時(食前)はむしろ低く、食後(特に食後30〜60分) に最も高くなる。 |
| 4. 直腸温は睡眠中が最も高い。 | 誤り | 直腸温(深部体温)は夜間〜睡眠中に低下し、覚醒前に上昇 する。 |
まとめ:主な日内リズムの例
| 項目 | 高い時間帯 | 低い時間帯 |
|---|---|---|
| コルチゾール | 早朝(6〜8時) | 夜間 |
| メラトニン | 深夜(2〜3時) | 昼間 |
| 体温(直腸温) | 夕方(18〜20時) | 夜中(3〜5時) |
| 成長ホルモン | 深睡眠時(入眠後1〜2時間) | 覚醒時 |
解答:1
鍼灸系の大学院を修了し、鍼灸治療の専門家の証である「鍼灸学博士」を保持。
reCare道玄坂鍼灸院の院長として臨床を行う傍ら、福岡リゾート&スポーツ専門学校で非常勤講師として教鞭を行っている。
鍼灸学博士、はり師・きゅう師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、健康運動実践指導者
保有資格 鍼灸学修士、はり師・きゅう師、健康運動実践指導者
保有資格 鍼灸学修士、はり師・きゅう師