reCare道玄坂鍼灸院:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-14-9 ソシアル道玄坂501
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第32回はり師きゅう師国家試験
公衆衛生 解答&解説

問題5 海産魚介類の生食により激しい胃痛を起こすのはどれか。
  1. クリプトスポリジウム
  2. 黄色ブドウ球菌
  3. サルモネラ
  4. アニサキス
  1. 原虫による感染症で、不衛生な地域での飲水や水泳で感染のリスクが高くなります。健常人では下痢、腹痛、倦怠感、食欲低下、吐き気、軽度の発熱などの症状が出現します。免疫機能が低下している人は重症になることがあります。
  2. 細菌感染症で、手作りの食品を食べることが原因となり感染します。嘔吐、疝痛性の腹痛、下痢を伴う急性胃腸炎症状が出現します。
  3. 細菌感染症で、夏に、生の鶏卵や鶏卵加工食品、加熱不十分な食肉を食べたり、ミドリガメ、イヌなどの動物と接触したあとに食事をしたことが原因で感染します。症状として最も多いのは急性胃腸炎で、まず悪心・嘔吐から始まり、その後腹痛・下痢が生じます。
  4. 海産魚海水の生食を原因とする寄生虫症です。日本はお寿司や刺身などを食べるので、諸外国と比較しても発症数がかなり多いです。大半は胃アニサキスで、激しい上腹部痛、悪心、嘔吐を伴います。

解答:4

問題6 日常生活を送るために最低限必要な動作を示すのはどれか。
  1. QOL
  2. ADL
  3. PHC
  4. BMI
  1. QOL(Quality of life)=生活の質 は、生活を送る上での満足度を示します。
  2. ADLは日常生活動作のことであり、日常生活を送るために最低限必要な動作を示します。
  3. PHC(Primary Health Care:プライマリ ヘルスケア)は、住民の主体的な参加や自己決定権を保証する理念・方法・アプローチのこと。
  4. BMI(Body Mass Index)は、身長と体重から算出される肥満度のこと。『BMI=体重(㎏)÷{身長(m)×身長(筋)}』

解答:2

問題7 施術者の手指消毒に適切なのはどれか。
  1. 紫外線
  2. オキシドール
  3. 70%エタノール
  4. エチレンオキサイドガス
  1. 実験器具や手洗い用水の殺菌に用いられます。
  2. 傷の消毒や洗浄に用いられます。
  3. 手指や皮膚の消毒に用いられます。
  4. 低温でも滅菌効果があるため、熱に弱いプラスチック製品や内視鏡などを滅菌するために用いられます。

解答:2

問題8 男性において、生活習慣病のリスクを高める1日あたりの純アルコール摂取量はどれか。 
  1. 10グラム以上
  2. 20 グラム以上
  3. 30グラム以上
  4. 40グラム以上

健康男性では、1日あたり純アルコール換算で20gの飲酒では適度、40gであれば生活習慣病のリスクを高め、60gであれば飲み過ぎのレベルと言われています。

参照:瀧村 剛 ら「アルコールと健康問題 ~アルコール健康障害対策基本法が制定されて~」

解答:2

問題9 ある要因への曝露群と非露群の罹患率の差を評価する疫学指標はどれか。
  1. 寄与危除度
  2. オッズ比
  3. 有病率
  4. 相対危険度
  1. 寄与危険度=曝露群-非曝露群
  2. コホート研究での累積罹患率のオッズ比と、症例対象研究での曝露群のオッズ比がある。
    • コホート研究でのオッズ比=曝露群と非曝露群それぞれの罹患/非罹患オッズの比
    • 症例対象研究での曝露群のオッズ比=罹患率と非罹患率それぞれの曝露/非曝露オッズの比
  3. 有病率=ある1時点での疾病を有する者の数/調査対象者の数
  4. 相対危険度=曝露群/非曝露群

解答:1

問題10 持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールに含まれるのはどれか。
  1. 再生医療の促進
  2. ジェンダー平等
  3. 救急医療の充実
  4. 少子高齢化対策

SDGsの17のゴール

 1. 貧困をなくそう

 2.  飢餓をゼロに

 3. すべての人に健康と福祉を

 4. 質の高い教育をみんなに​

 5. ジェンダー平等を実現しよう

 6. 安全な水とトイレを世界中に

 7. エネルギーをみんなに。そしてクリーンに

 8. 働きがいも経済成長も

 9. 産業と技術革新の基盤を作ろう

10. 人や国の不平等をなくそう

11. 住み続けられるまちづくりを

12. つくる責任、つかう責任

13. 気候変動に具体的な対策を

14. 海の豊かさを守ろう

15. 陸の豊かさも守ろう

16. 平和と公正をすべての人に

17. パートナーシップで目標を達成しよう

解答:2

【監修者】 鍼灸学博士 納部瑠夏

鍼灸系の大学院を修了し、鍼灸治療の専門家の証である「鍼灸学博士」を保持。

reCare道玄坂鍼灸院の院長として臨床を行う傍ら、福岡リゾート&スポーツ専門学校で非常勤講師として教鞭を行っている。

一般社団法人日本体力医学会公益財団法人全日本鍼灸学会所属

保有資格

鍼灸学博士、はり師・きゅう師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、健康運動実践指導者

主な研究業績

【共同執筆者】

今西 好海

  保有資格 鍼灸学修士、はり師・きゅう師、健康運動実践指導者

奈須 守洋

  保有資格 鍼灸学修士、はり師・きゅう師