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第34回はり師きゅう師国家試験
解剖学 解答&解説

問題 15
上肢の神経の走行について正しいのはどれか。
1. 筋皮神経は上腕骨解剖頸に沿って走行する。
2. 正中神経は上腕骨結節間溝を通る。
3. 尺骨神経は上腕骨外側上顆後面を通る。
4. 橈骨神経は上腕骨体後面を通る。

解説
1.誤り
筋皮神経は烏口腕筋を貫通、上腕前面を走行、上腕二頭筋・上腕筋を支配
上腕骨解剖頸に沿うのは腋窩神経です。

2.誤り
結節間溝(上腕二頭筋長頭腱溝)を通るのは上腕二頭筋長頭腱であり、
正中神経は上腕動脈とともに上腕内側を走行します。

3,誤り
尺骨神経は上腕骨内側上顆後面を通ります。

4.正解
橈骨神経は
上腕骨後面の橈骨神経溝(螺旋溝)を走行します。

解答:4

問題 16
腹部の筋について最も適切なのはどれか。
1. 内腹斜筋は吸気に働く。
2. 腹直筋は腰神経で支配される。
3. 腹横筋下端の筋束は精巣挙筋を形成する。
4. 外腹斜筋の停止腱膜の肥厚部が鼠径靭帯である。

解説
1.誤り
内腹斜筋は腹圧上昇、体幹回旋、呼気補助筋
つまり、呼気に働く筋であり、吸気ではない。

2.誤り
腹直筋は胸腹神経(肋間神経:T7~T12)で支配される。
したがって 腰神経ではない。

3.正解
腹横筋および内腹斜筋の一部の筋束が精巣挙筋を形成する。
精巣挙筋は精巣を引き上げる働きを持つ。

4.誤り
鼠径靭帯は
外腹斜筋の下縁が肥厚したものであり、
停止腱膜の肥厚ではない。
 

解答:3

問題 17

内転筋管を通過するのはどれか。

1. 膝窩動脈
2. 大腿動脈
3. 大腿深動脈
4. 閉鎖動脈

解説
1.誤り
膝窩動脈は内転筋裂孔を通過した後に大腿動脈から名称が変わる血管。
つまり 内転筋管の中ではまだ大腿動脈である。

2.正解
大腿動脈は内転筋管(Hunter管)を通過し、
その後 内転筋裂孔を通ると膝窩動脈になる。

3.誤り
大腿深動脈は大腿動脈から分岐し、
大腿後面方向へ走行するため、内転筋管は通らない。

4.誤り
閉鎖動脈は閉鎖管を通り内転筋群へ分布する血管。
内転筋管とは関係ない。
 

国試ポイント
内転筋管を通るもの
大腿動脈、
大腿静脈、伏在神経

 

解答:2

問題 18

男性生殖器について正しいのはどれか。

1. ライディッヒ細胞は男性ホルモンを分泌する。
2. 左右の精管が合流して射精管になる。
3. 前立腺は膀胱の後面に位置する。
4. 尿道球腺は骨盤隔膜内に位置する。

解説
1.正解
ライディッヒ細胞(間質細胞)はテストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。
位置:精巣の間質

2.誤り
射精管は精管+精嚢腺の導管が合流して形成される。
左右の精管が合流するわけではない。

3.誤り
前立腺は膀胱の下方に位置し、尿道の周囲を取り囲む。

4.誤り
尿道球腺(クーパー腺)は尿生殖隔膜(深会陰隙)に位置する。
骨盤隔膜ではない。

解答:1

問題 19

 

ランゲルハンス島について正しいのはどれか。

1. 膵頭部に多い
2. 濾胞を形成する。
3. a細胞は80%を占める。
4. b細胞はインスリンを分泌する。

解説
1.誤り
ランゲルハンス島は膵尾部に多い

2.誤り
濾胞構造をつくるのは甲状腺。
ランゲルハンス島は内分泌細胞の集まり(島状構造)であり濾胞ではない。

3.誤り
ランゲルハンス島の細胞割合
β細胞:約60〜70%(最多)
α細胞:約20%
したがって80%ではない。

4.正解
β細胞はインスリンを分泌し血糖値を下げる作用をもつ。

解答:4

問題 20

 

視覚伝導路について正しいのはどれか。

1. 対光反射は下丘を経由する。
2. 視覚情報は内側膝状体で中継される。
3. 各眼球の視野の左側半からの情報は右脳へ送られる。
4. 各眼球の耳側(外側半)の網膜からの線維は視交叉で交叉する。

解説
1.誤り
対光反射は網膜、視神経、中脳の視蓋前域、動眼神経副核を経由する。
下丘は聴覚反射に関与する。

2.誤り
視覚情報は外側膝状体で中継される。
内側膝状体は聴覚路

3.正解
視覚伝導路では
左視野 → 右大脳
右視野 → 左大脳
これは視交叉で鼻側網膜の線維が交叉するため。

4.誤り
交叉するのは鼻側網膜の線維
耳側網膜の線維は交叉せず同側を上行する。

解答 3

問題 21

 

仙骨神経叢に由来するのはどれか。

1. 陰部神経
2. 閉鎖神経
3. 腸骨鼠径神経
4.陰部大腿神経

解説
1.正解
陰部神経は仙骨神経叢(S2~S4)から出る神経。
支配:外肛門括約筋、外尿道括約筋、会陰部皮膚

2.誤り
閉鎖神経は腰神経叢(L2~L4)に由来。
主に大腿内側筋群(内転筋群)を支配。

3.正解
腸骨鼠径神経は腰神経叢(L1)に由来する。

4.誤り
陰部大腿神経は腰神経叢(L1~L2)に由来する。

解答:1

問題 22

 

涙腺に分布する節後線維の細胞体があるのはどれか。

1. 耳神経節
2. 顎下神経節
3. 毛様体神経節
4. 翼口蓋神経節

解説
1.誤り
耳神経節は耳下腺の分泌を支配する副交感神経の神経節。
涙腺には関与しない。

2.誤り
顎下神経節は顎下腺、舌下腺の唾液分泌に関与する。

3.誤り
毛様体神経節は瞳孔括約筋、毛様体筋などの眼球運動(調節・縮瞳)に関与する。

4.正解
翼口蓋神経節は涙腺の分泌を支配する副交感神経の神経節
経路:顔面神経 → 大錐体神経 → 翼口蓋神経節 → 涙腺

解答:4

問題 23

 

細胞間接着装置で、細胞間隙を塞いで水や分子の通過のバリアとなるのはどれか。

1. 接着帯
2. タイト結合
3.ギャップ結合
4. デスモソーム

解説
1.誤り
接着帯は細胞同士を帯状に接着させる構造
アクチンフィラメントと連結
上皮細胞の機械的な結合を強める
ただし、物質の通過を防ぐバリア機能はない。

2.正解
タイト結合は細胞間隙を密閉する結合
特徴:水やイオンの通過を防ぐ、上皮のバリア機能を作る
例)腸上皮、血液脳関門

3.誤り
ギャップ結合は細胞同士をつなぐ小さな通路
特徴:イオン、小分子が細胞間で移動できる。
例)心筋、平滑筋

4.誤り
デスモソームは細胞同士を強固に接着させる構造
特徴:中間径フィラメントと連結、強い機械的ストレスに耐える
例)表皮、心筋

 

解答:2

【監修者】 鍼灸学博士 納部瑠夏

鍼灸系の大学院を修了し、鍼灸治療の専門家の証である「鍼灸学博士」を保持。

reCare道玄坂鍼灸院の院長として臨床を行う傍ら、福岡リゾート&スポーツ専門学校で非常勤講師として教鞭を行っている。

一般社団法人日本体力医学会公益財団法人全日本鍼灸学会所属

保有資格

鍼灸学博士、はり師・きゅう師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、健康運動実践指導者

主な研究業績

【共同執筆者】

今西 好海

  保有資格 鍼灸学修士、はり師・きゅう師、健康運動実践指導者

奈須 守洋

  保有資格 鍼灸学修士、はり師・きゅう師