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第34回はり師きゅう師国家試験
リハビリテーション医学 解答&解説

問題 71
痙縮について正しいのはどれか。
1. パーキンソン病に特有の症状である。
2. 歯車現象を生じる。
3. 上位運動ニューロン障害によって生じる。
4. 関節可動域の拡大が特徴である。

解説
⒈誤り
痙縮は特定の疾患に特有の症状ではない。脳や脊髄の障害によって起こる。
パーキンソン病では主に筋強剛がみられる。

2.誤り
歯車現象は筋強剛の特徴であり、パーキンソン病でみられる所見である。痙縮とは異なる。

3.正解
痙縮は脳や脊髄の錐体路が障害されることで起こる。
すなわち上位運動ニューロン障害によって生じる筋緊張の亢進である。

⒋誤り
痙縮では筋緊張が亢進するため関節は動かしにくくなり、関節可動域はむしろ低下することが多い。

解答:3

問題 72
二分脊椎について正しいのはどれか。
1. 先天的に発症する脊髄疾患である。
2水頭症を合併することはない。
3. 病変が高位になるほど障害は軽度となる。
4. 皮膚病変を合併することはない。

解説
⒈正解
二分脊椎は胎生期に神経管の閉鎖が不完全となることで生じる先天性の脊髄疾患である。

2.誤り
二分脊椎では水頭症を合併することがある。特に脊髄髄膜瘤では合併頻度が高い。

3.誤り
脊髄障害は病変が高位になるほど広範囲に影響するため、障害は重度になる

⒋誤り
二分脊椎では背部に皮膚陥凹、脂肪腫、毛叢などの皮膚異常を伴うことがある。

解答:1

問題 73
改訂日本版フレイル基準に含まれる項目はどれか。
1. 骨量減少
2. 視力低下
3. 体重減少
4. 認知機能低下

解説
誤り
骨量減少は骨粗鬆症の評価では重要であるが、改訂日本版フレイル基準の項目には含まれない。

2.誤り
視力低下は高齢者でみられることが多いが、フレイルの評価項目には含まれていない。

3.正解
フレイルの評価では体重減少が重要な項目の一つである。
意図しない体重減少は身体機能低下の指標として用いられる。

⒋誤り
認知機能低下は認知症の評価に関係するが、改訂日本版フレイル基準の直接の評価項目ではない。

解答:3

問題 74
職種と主な業務内容の組合せで正しいのはどれか。
1. 管理栄養士 ────── 嚥下訓練
2. 義肢装具士 ────── 装具処方
3. 作業療法士 ────── 自助具作製
4. ケアマネジャー ──── 入浴介助

解説
誤り
管理栄養士は栄養指導や栄養管理を行う専門職である。嚥下訓練は主に言語聴覚士が担当する。

2.誤り
義肢装具士は医師の処方に基づいて義肢や装具を製作する職種である。装具の処方は医師が行う。

3.正解
作業療法士は日常生活動作の改善を目的としたリハビリテーションを行う。その中で自助具の作製や指導を行うことがある。

⒋誤り
ケアマネジャーは介護サービス計画(ケアプラン)の作成やサービス調整を行う。入浴介助は主に介護職員が行う。

解答:3

問題 75
異常歩行と原因疾患の組合せで正しいのはどれか。
1. はさみ脚歩行 ───── 進行性筋ジストロフィー
2. 分回し歩行 ────── 脊髄小脳変性症
3. 突進歩行 ────── パーキンソン病
4. トレンデレンブルグ歩行 ─ 脳性麻痺

解説
⒈誤り
はさみ脚歩行は下肢が内転し交差するように歩く歩行で、痙縮によって起こる。
代表的なのは脳性麻痺などの錐体路障害である。進行性筋ジストロフィーではみられない。

2.誤り
分回し歩行は片脚を外側に振り出して歩く歩行で、片麻痺の患者に多い。代表的なのは脳梗塞などの片麻痺である。脊髄小脳変性症では失調性歩行がみられる。

3.正解
パーキンソン病では歩幅が小さくなり、前かがみ姿勢で止まりにくくなる突進歩行がみられる。

⒋誤り
トレンデレンブルグ歩行は中殿筋の筋力低下によって骨盤が傾く歩行である。代表的な原因は先天性股関節脱臼変形性股関節症である。

解答:3

問題 76

下肢切断後の幻肢痛について正しいのはどれか。

1. 小児では出現しにくい。
2. 断端創の治癒により消失する。
3. 鎮痛薬の効果が得られやすい。
4. 疼痛が軽減してから義足を使用する。

解説
⒈正解

幻肢痛は切断された四肢がまだ存在するかのように感じ、その部位に痛みを感じる現象である。
成人では比較的多くみられるが、小児では出現しにくいとされている。

2.誤り
幻肢痛は断端の創部が治癒しても消失しないことがある。
原因は末梢神経だけでなく脊髄や脳の神経機構の変化にも関係する。

3.誤り
幻肢痛は通常の鎮痛薬では効果が十分でないことが多く、
神経障害性疼痛に対する薬物やリハビリテーションなどが行われる。

⒋誤り
義足の装着は断端の状態が安定すれば早期に開始することが望ましい
疼痛が完全に消失するまで待つ必要はない。

解答:1

問題 77

関節リウマチにみられる最も特徴的な症状はどれか。

1. 内反尖足
2. 非対称性の関節腫脹
3. O脚
4. 環軸関節亜脱臼

解説

1.誤り
内反尖足は足関節が内側に曲がり、つま先立ちのようになる変形である。主に脳性麻痺などの神経疾患でみられる。

⒉誤り
関節リウマチでは関節炎は左右対称性に起こることが特徴である。非対称性ではない。

⒊誤り
O脚は膝関節の変形で生じることが多く、主に変形性膝関節症でみられる。

⒋正解
関節リウマチでは頸椎の関節にも炎症が及ぶことがあり、環軸関節亜脱臼を起こすことがある。これは関節リウマチに特徴的で重要な合併症である。

解答:4

問題 78

身体障害者福祉法に定められた身体障害でないのはどれか。

1. 肢体不自由
2. 視覚障害
3. 発達障害
4. 音声機能の障害

解説
1.誤り(身体障害に含まれる)
肢体不自由は手足や体幹の運動機能の障害であり、身体障害者福祉法で定められている身体障害に含まれる。

⒉誤り(身体障害に含まれる)
視覚障害も身体障害の一つであり、身体障害者手帳の対象となる。

⒊正解
発達障害は身体障害ではなく、主に発達障害者支援法などで支援の対象となる。身体障害者福祉法の身体障害には含まれない。

⒋誤り(身体障害に含まれる)
音声機能・言語機能の障害も身体障害者福祉法で定められている身体障害の一つである。

解答:3

問題 79

作業療法で主に用いる補装具はどれか。

1. 義手
2. 義足
3. 体幹装具
4. 下肢装具

解説
1.正解

作業療法士は日常生活動作(ADL)や手の機能の回復を目的とした訓練を行う。
そのため上肢機能に関係する義手を扱うことが多い。

⒉誤り
義足は主に歩行能力の回復に関係するため、理学療法士が中心となって歩行訓練などに関わる。

⒊誤り
体幹装具は姿勢保持や体幹の安定を目的として使用され、主に理学療法や整形外科領域で用いられる。

⒋誤り
下肢装具も歩行や立位の安定を目的とするため、主に理学療法で使用される。

解答:1

問題 80

 

高齢者の外傷性脊髄損傷の受傷原因として最も多いのはどれか。

1. スポーツ
2. 交通事故
3. 労働災害
4. 転倒・転落

解説
1.
誤り
スポーツによる受傷は若年者ではみられるが、高齢者では頻度は高くない。

⒉誤り
交通事故は若年〜中年層の外傷性脊髄損傷の原因として多いが、高齢者ではそれほど多くない。

⒊誤り
労働災害による脊髄損傷は主に就労世代でみられるため、高齢者では頻度は低い。

⒋正解
高齢者では筋力低下やバランス能力の低下、骨粗鬆症などの影響で転倒・転落が多く、
これが外傷性脊髄損傷の最も多い原因となる。

解答:4

問題 81

 

閉塞性換気障害を呈する疾患はどれか。

1. 高度肥満症
2. 気管支喘息
3. 間質性肺炎
4. 重症筋無力症

解説
1.
誤り
高度肥満では胸郭や横隔膜の動きが制限されるため、主に拘束性換気障害を呈する。

⒉正解
気管支喘息では気道の炎症や気管支収縮によって気道が狭くなり、呼気時の空気の流れが妨げられる。
そのため閉塞性換気障害を示す代表的な疾患である。

⒊誤り
間質性肺炎では肺の間質が線維化して肺が硬くなるため、肺が広がりにくくなる拘束性換気障害を呈する。

⒋誤り
重症筋無力症では呼吸筋の筋力低下によって換気が低下するが、気道の閉塞が原因ではない。

解答:2

問題 82

 

ICF の生活機能に含まれないのはどれか。

1. 疾病
2. 心身機能・身体構造
3. 活動
4. 参加

解説
1.正解

ICFでは疾病そのものは生活機能には含まれない
疾病は健康状態として扱われ、生活機能に影響を与える要因として位置づけられる。

⒉誤り
ICFの生活機能の構成要素の一つが心身機能・身体構造である。これは身体の機能や解剖学的構造を指す。

⒊誤り
活動は個人が課題や行為を実行することを意味し、生活機能の重要な要素である。

⒋誤り
参加は社会生活への関わりや役割への関与を指し、生活機能の要素に含まれる。

解答:1

【監修者】 鍼灸学博士 納部瑠夏

鍼灸系の大学院を修了し、鍼灸治療の専門家の証である「鍼灸学博士」を保持。

reCare道玄坂鍼灸院の院長として臨床を行う傍ら、福岡リゾート&スポーツ専門学校で非常勤講師として教鞭を行っている。

一般社団法人日本体力医学会公益財団法人全日本鍼灸学会所属

保有資格

鍼灸学博士、はり師・きゅう師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、健康運動実践指導者

主な研究業績

【共同執筆者】

今西 好海

  保有資格 鍼灸学修士、はり師・きゅう師、健康運動実践指導者

奈須 守洋

  保有資格 鍼灸学修士、はり師・きゅう師