経絡経穴概論

経絡は、体内（特に五臓六腑）と、体外を結ぶルートであると考えられており、人体を縦の方向に走行するものを指します。経絡は、全身に気血を巡らせることで生理活動を維持していると言われています。

経絡には、正経十二経脈と奇経八脈があります。

正経十二経脈は、それぞれが臓腑と繋がっており常に気血が流れています。奇経八脈は、正経十二経脈を通る気血が川の氾濫のように溢れ出てきた際に流入する、バイパスのような役割を持ちます。正経十二経脈は固有の経穴を持ちますが、奇経八脈のうち、任脈・督脈いがいの6つは固有の経穴を持ちません。

いわゆる「つぼ」と呼ばれるものの総称を「腧穴(しゅけつ)」と呼びます。このうち、正経十二経脈・任脈・督脈の合計14経脈上にあるものを経穴と呼びます。

経穴には全て名前がついており、位置が定まっています。WHOでは、経穴は361個存在すると定められています。

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